スサノオノミコト(素盞鳴命)のご利益と御祭神の神社

素盞嗚命(スサノオノミコト)イメージ

スサノオノミコト(素盞鳴命)についての簡単な説明、ご利益、呼び方、祀られている神社について一覧でまとめています。

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スサノオノミコト(素盞鳴命)は何の神様?、どんなご利益があるの?

素盞鳴命(スサノオノミコト)

スサノオノミコト(素盞鳴命)は何の神様?、どんなご利益があるの?について、日本書紀と古事記からご紹介します。

スサノオノミコト(素盞鳴命)は何の神様?

素盞鳴命(スサノオノミコト)とは、日本の神話に登場する神様です。

天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟で、伊弉諾尊(イザナギノミコト)伊邪那美命(イザナミノミコト)から誕生しました。

伊弉諾尊(イザナギノミコト)からは海を治めるように命じられますが、それをきかずにイザナギの元でわがままに暮らしていました。

伊邪那美命(イザナミノミコト)のいる根国(黄泉国)に行きたいと反抗したことから、イザナギはスサノオを追放したと「古事記」と「日本書紀」には書かれています。

 

スサノオは高天原に登ると嵐のように大揺れになります。アマテラスはスサノオが高天原の地を奪いに来たと思い、武器を身に着けて戦闘の支度をします。

悪い心を持っていないことを証明したいスサノオは「誓約(うけい)」を行うことにしました。この誓約(うけい)により神様が誕生しています。

高天原で生活することになったスサノオは取り返しのつかない失敗をします。

衣服を織る工房に暴れこんだ時に、機織女が逃げようとして織り機に体をぶつけて亡くなってしまいました。

この事故を知ったアマテラスは、弟スサノオの罪の責任を取るために天岩戸という洞窟にこもり出口を閉じてしまいました。

この天照大御神(あまてらすおおみかみ)の天岩戸隠れを引き起こした「天の岩戸事件」が切っ掛けで、追放されてしまいます。

 

スサノオがヤマタノオロチを退治している

天上界に追放され、出雲の国に降り立つと、そこにはヤマタノオロチ(八岐大蛇)がいました。ヤマタノオロチとは周囲を困らせていた八つの頭を持つ大蛇です

このヤマタノオロチを素盞鳴命(スサノオノミコト)が退治したことで、一躍ヒーローになりました。

大蛇ヤマタノオロチを退治した時に助けた櫛名田比売(クシナダヒメ)と結婚し、須我の地に住んだと言われています。

 

ヤマタノオロチの尾から出てきた草薙剣(草那藝之大刀:くさなぎのたち)をアマテラスに献上しました。

これが現在につながる「三種の神器」の一つです。

これらの神話は、スサノオノミコトが今の天皇に繋がっていることを証明する物語として「古事記」と「日本書紀」に詳しく紹介されています。

 

スサノオノミコトは母思いではありますが、かなりわがまま、複雑な性格を持つ神様です。

日本で初めて和歌を詠んだりと繊細な部分もあります

参考資料:国の創世神話 P. 61〜66「正しく読む古事記」武光誠(エムディエヌコーポレーション)より

参考資料:「日本書紀 巻1 神代上[50]」(国立国会図書館デジタルコレクション)より

参考資料:「日本書紀(上)」神代上P. 113〜120・井上光貞監訳・川副武胤/佐伯有清訳(中公文庫)より

 

スサノオノミコト(素盞鳴命)のご利益

以上の「古事記」と「日本書紀」の神話から、素盞鳴命(スサノオノミコト)は正義感が強く、厄除け縁結び開運のご利益があるとされています。

 

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呼び方

素盞嗚命(スサノオノミコト)イメージ

一般的な素盞鳴命以外にも呼び方は色々あります。書物や神社によって読み方が変わりますが、すべて同一神です。

呼び方 意味
スサノオ 一般的な呼び方
素盞鳴命(すさのおのみこと) 神社により呼び方が異なる
素盞鳴尊(すさのおのみこと) 日本書紀での呼び方。神社により呼び方が異なる
素盞男尊(すさのおのみこと)
建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと) 古事記での呼び方。神社により呼び方が異なる
速須佐之男命(すさのおのみこと)
須佐之男命(すさのおのみこと)
神須佐能袁命(かむすさのおのみこと) 出雲国風土記での呼び方。神社により呼び方が異なる
速須佐之男命(すさのおのみこと)
須佐之男大神(すさのおのおおかみ) 神社により呼び方が異なる。
牛頭天皇(ごずてんのう) 神仏習合後の呼び方。神社により呼び方が異なる。全国の祇園社・天王社で祀られる。諸説あり
牛頭天王(ごずてんのう)
牛頭大王(ごずだいおう)
素盞嗚大神(スサノオノオオカミ) 土佐稲荷神社の呼び方
素盞男命(スサノオノミコト) 神社により呼び方が異なる。

 

大阪府にスサノオノミコト(素盞鳴命)が祀られている神社

神社名(大阪府) 読み方 住所 ゆえん
今宮戎神社 いまみやえびすじんじゃ 大阪市浪速区恵美須町西 主祭神(三柱)の内の一神が素戔鳴命(すさのおのみこと)
大国主神社 おおくにぬしじんじゃ 大阪市浪速区敷津西 主祭神(二柱)の内の一神が素戔嗚尊(すさのおのみこと)
鵲森宮(森之宮神社) かささぎもりのみや(もりのみやじんじゃ) 大阪市中央区森ノ宮中央1丁目 奥社の内の一神が素盞嗚命(スサノオノミコト)
杭全神社 くまたじんじゃ 大阪市平野区平野宮町 主祭神(三柱)の内の一神が素戔嗚尊(すさのおのみこと)[牛刀大王牛頭大王(ごずだいおう)]
熊野大神宮 くまのだいじんぐう 大阪市東成区大今里4 御祭神(五柱)の内の一柱が素盞男命(スサノオノミコト)
三光神社 さんこうじんじゃ 大阪市天王寺区玉造本町 主祭神(四柱)の内の一神が素戔嗚尊(すさのおのみこと)
土佐稲荷神社 とさいなりじんじゃ 大阪市西区北堀江4丁目 御祭神(三柱)の内の一神が素盞嗚大神(スサノオノオオカミ)
難波神社 なんばじんじゃ 大阪市中央区博労町4丁目 主祭神(三柱)の内の一神が素戔嗚尊(すさのおのみこと)
難波八阪神社 なんばやさかじんじゃ 大阪市浪速区元町2丁目 主祭神の内の一神が素盞嗚尊(すさのおのみこと)
布忍神社 ぬのせじんじゃ 大阪府松原市北新町 主祭神(三柱)の内の一神が速須佐男之尊(はやすさのおのみこと)
八王子神社 はちおうじじんじゃ 大阪市東成区中本4丁目 御祭神(五柱)の内の一神が素盞嗚命(スサノオノミコト)
瓢箪山稲荷神社 ひょうたんやまいなりじんじゃ 大阪府東大阪市瓢箪山町 主祭神(二柱)の内の一神が素戔嗚尊(すさのおのみこと)
方違神社 ほうちがいじんじゃ 大阪府堺市北三国ケ丘町 主祭神(四柱)の内の一神が素戔鳴命(すさのおのみこと)
八阪神社(中道八阪神社) やさかじんじゃ 大阪市東成区中道4丁目 主祭神(二柱)の内の一神が素戔嗚尊(すさのおのみこと)
神劔神社(八尾市) みつるぎじんじゃ 大阪府八尾市田井中3-178 御祭神(二柱)の内の一柱が素戔嗚命(スサノオノミコト)
須佐之男命神社 すさのおのみことじんじゃ 大阪府摂津市千里丘3丁目 主祭神(三柱)の内の一神が須佐之男命(すさのおのみこと)。元は牛頭天王
素盞嗚神社(産土神社) すさのおじんじゃ(うぶすなじんじゃ) 大阪府大東市灰塚3丁目 御祭神が素盞嗚命(スサノオノミコト)

 

京都府にスサノオノミコト(素盞鳴命)が祀られている神社

神社名(京都府) 読み方 住所 ゆえん
粟田神社 あわたじんじゃ 京都市東山区粟田口鍛冶町1 御祭神の内の一柱が建速素盞嗚命(タケハヤスサノオノミコト)=牛頭天王(ごずてんのう)
今宮神社 いまみやじんじゃ 京都市北区紫野今宮町 摂社「疫社(えやみしゃ)」の御祭神が素盞嗚命(スサノオノミコト)
岡崎神社 おかざきじんじゃ 京都市左京区岡崎東天王町51 御祭神の内の一柱が速素盞嗚尊(スサノオノミコト=祇園牛頭天王)
幸神社の末社「金毘羅社」と末社「疫社」 さいのかみのやしろ(こんぴらしゃ・えきしゃ) 京都市上京区寺町通今出川上る西入幸神町 末社「金毘羅社」と末社「疫社」の御祭神の一柱が素戔嗚尊(スサノオノミコト)
自玉手祭来酒解神社 たまでよりまつりきたるさかとけじんじゃ 京都府乙訓郡大山崎町大山崎天王山 御祭神の内の一柱が素盞嗚命(スサノオノミコト)。元は牛頭天王
八坂神社 やさかじんじゃ 京都府京都市東山区 主祭神(十三座)の内の一神が素戔嗚尊(すさのをのおおかみ)
吉田神社の末社「今宮社」 よしだじんじゃ(いまみやしゃ) 京都市左京区吉田神楽岡町30 末社「今宮社」御祭神のうちの一柱が建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)

 

兵庫県にスサノオノミコト(素盞鳴命)が祀られている神社

神社名(兵庫県) 読み方 住所 ゆえん
西宮神社 にしのみやじんじゃ 兵庫県西宮市社家町 主祭神(四柱)の内の一神が須佐之男大神(すさのおのおおかみ)
甲子園素盞嗚神社 こうしえんすさのおじんじゃ 兵庫県西宮市甲子園町 御祭神が素盞嗚命(スサノオノミコト)

 

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