大阪市にある「土佐稲荷神社」は五穀豊穣・商売繁盛・仕事運・交通安全の神様です。
江戸時代は土佐藩邸があり、明治時代には土佐藩士の岩崎彌太郎が三菱をスタートさせた場所として有名です。
五穀豊穣・商売繁盛・仕事運・交通安全などにご利益がある神社の主祭神、ご利益、ご祈祷、お守り、アクセスについて紹介します。
ご利益・歴史
宇賀御魂大神(ウカノミタマノオオカミ)を主祭神とするのが「土佐稲荷神社」です。
素盞嗚大神(スサノオ)、大市姫大神(オオイチヒメ)、田中大神(大歳神[オオトシ]・大己貴神[オオムチ])も祀られています。
読み方は「とさいなりじんじゃ」。
歴史
境内にある「土佐稲荷神社略記」によると、創建は天正年間(安土桃山時代)にさかのぼります。
大阪城の築城の際、運搬されていた石にただならぬ畏きものがあり、これをお祀りしたのが始まりです。
そのことが各地に広がり、航海安全の神様として遠く西国などから多くの参拝者が訪れたと記録に残っています。
この「ただならぬ石(御神石)」というのは今でも現存しており、境内に祀られています。
下の写真がその御神石になります。
▲土佐稲荷神社の境内にあるただならぬ石と話題になったという御神石。航海安全の神様で、今でいう交通安全の神様になります。
江戸時代からはこの場所は土佐藩邸になります。
享保2年(1712年)、6代目土佐藩主・山内豊隆が、伏見稲荷大社より分霊をいただき合祀したことから、「土佐稲荷神社」と称するようになりました。
その後、明治時代になり、三菱の創始者岩崎彌太郎(土佐藩士)はこの地で会社を始め、土佐稲荷神社を敬い、繁栄の守護神としました。
境内にある「岩崎家旧邸跡」石碑。
鰹問屋寄進の御神燈。鰹問屋と言えば土佐藩です。
三菱のマークが入ったお賽銭箱。
その他、神社の周辺にも三菱の文字がたくさんあります。
ご利益
最初この地にあった大阪城の築城の際の「御神石」からは交通安全のご利益があります。
その後江戸時代になり、稲荷神社になったことから稲荷神(ウカノミタマ)のご利益から五穀豊穣や商売繁盛があります。
また岩崎彌太郎が三菱財閥をスタートさせたことで、商売繁盛以外に、仕事運向上のご利益もあるとされています。
その他、末社「若宮社・玉根社・磐居社・奥の院・源八社・大黒社」があり、たくさんのご利益をいただける神社です。
- 主祭神:宇賀御魂大神(ウカノミタマノオオカミ)、素盞嗚大神(スサノオ)、大市姫大神(オオイチヒメ)、田中大神(大歳神[オオトシ]・大己貴神[オオムチ])
- ご利益:五穀豊穣・商売繁盛・仕事運向上・交通安全
- 末社:若宮社・玉根社・磐居社・奥の院・源八社・大黒社
- 創建:不詳(安土桃山時代)
お守り
土佐稲荷神社のお守りを紹介します。
お守り袋(三菱マーク入り)
土佐稲荷神社のお守りのメインとなるのがこのお守り袋です(肌守り)。
カラーは紺色と朱色の2色。三菱のマークがあるのが特徴。
稲の刺繍があることから五穀豊穣や商売繁盛、仕事運向上のご利益が期待できます。
交通安全御守護
交通安全のお守り。上で紹介した御神石・交通安全(航海安全)のご利益になります。
開運招福絵馬
開運招福絵馬。鯛や小槌があることから商売繁盛のご利益がありそう。
アクセス
- 住所:大阪市西区北堀江4-9-7(Google Map)
- アクセス:大阪メトロ・千日前線・長堀鶴見緑地線「西長堀駅」下車、徒歩5分
- 駐車場:なし
- 拝観時間:自由
最寄り駅は大阪メトロ「西長堀駅」。
長堀鶴見緑地線の場合は4-B出口から、千日前線の場合は3番出口から出ましょう。
エレベーターは4-Aにあります。4-Aから出た場合は、すぐ前の横断歩道を渡り南に行けばすぐにあります。
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