大阪府八尾市東弓削1丁目にある「弓削神社」は勝負運、武芸上達、スポーツ上達、仕事運の神様です。
地元の物部氏や忌部氏に由来する神社で、近くに同名の神社があります。
勝運、武芸上達、スポーツ上達、仕事運のご利益がある「弓削神社(八尾市東弓削)」の主祭神、ご利益、アクセスについて紹介します。
ご利益・歴史
天日鷲翔矢命(天日鷲神=アメノヒワシノカミ)、彌加布都神(弥加布都神=ミカフツノミコトノカミ)、比古佐自布都神(ヒコサジフツノミコトノカミ)を御祭神とするのが「弓削神社」です。
読み方は「ゆげじんじゃ」。
すぐ近くに同じ名前の神社があります。以下は八尾市東弓削の弓削神社の内容になります。
歴史
八尾市東弓削の「弓削(ゆげ)神社」は延喜式内社で、河内国でも枚岡神社、恩智神社に次ぐ、三指に数えられた格式ある大社でした。
※鳥居に式内河内大社という表記あり
弓削神社の名前の由来となっている弓削氏は河内国若江郡弓削郷の豪族で、弓矢などの武器を製造する弓削部を率いていました。
弓削一族は物部守屋(もののべのもりや)や女帝の孝謙天皇に仕え、信任を得た道鏡(弓削道鏡)を輩出しています。
この周辺は女帝・孝謙天皇ゆかりの「西ノ京跡」「弓削寺跡」などがあることから歴史的に由緒深い地域となっています。
以前は東に300m離れた場所にあったとされています。
弓削氏と物部氏の祖神を祀る小さな神社ですが、一宮の「枚岡神社」と御祭神が共通することから見ても、由緒ある神社だったことがわかります。
なお、すぐ近くに同じ名前の弓削神社(八尾市弓削町)がありますが、川の洪水・氾濫が原因で村移動や分村が行われたものと言われています。
参考:弓削神社説明碑より
境内に御神木があります。
拝殿左右の狛狗(狛犬)
ご利益
天日鷲翔矢命(天日鷲神=アメノヒワシノカミ)は「古事記」によると、天照大神(アマテラス)が天岩戸に隠れた時に、何とかしてアマテラスに外に出てきてもらおうとアメノウズメが踊りを始めます。
その時に弦楽器を演奏したのが天日鷲翔矢命(天日鷲神=アメノヒワシノカミ)であることから、武芸上達、スポーツ上達のご利益があるとされています。
また、彌加布都神(弥加布都神=ミカフツノミコトノカミ)と比古佐自布都神(ヒコサジフツノミコトノカミ)は経津主神(フツヌシノカミ)の別名とされています。
彌加布都神(ミカフツ)はフツノミタマ(布都御魂)という剣の別名であり、比古佐自布都神(サジフツ)も別名とされていることから、武甕槌命(タケミカヅチ)が葦原中国を平定する時に使った剣とされています。経津主神(フツヌシノカミ)と同一神。
また、武甕槌命(タケミカヅチ)は神武天皇を助ける時に、この剣をを天から降ろしたとされていることから、剣の神様、軍神、勝負事に強い神様で、勝負運や仕事運のご利益があるとされています。
- 御祭神①:天日鷲翔矢命=アメノヒワシカケルヤノミコト(天日鷲神=アメノヒワシノカミ):弓削氏の祖神、阿波国の忌部氏(いんべし)の祖神
御祭神②:彌加布都神(弥加布都神=ミカフツノカミ=ミカフツ):物部氏(もののべし)の祖神。経津主神(フツヌシノカミ)と同一神
御祭神③:比古佐自布都神(ヒコサジフツノカミ=サジフツ):物部氏(もののべし)の祖神。経津主神(フツヌシノカミ)と同一神 - ご利益:勝負運、武芸上達、スポーツ上達、仕事運
- 創建:不詳[物部氏・弓削氏の祖神の時代]
アクセス
- 住所:大阪府八尾市東弓削1丁目166(Google Map)
- アクセス①(最寄駅):JR大和路線「志紀駅」より徒歩4分
- アクセス②:近鉄大阪線「恩智駅」より徒歩19分
- アクセス③:近鉄大阪線「法善寺駅」より徒歩19分
- 駐車場:なし
電車の場合
最寄駅はJR大和路線「志紀駅」から徒歩4〜5分で着きます。
すぐ隣りにある東弓削1丁目公園からでも弓削神社に行くことができます。
参拝の時は近くにある同名の神社「弓削神社(大阪府八尾市弓削町)」もあわせて参拝するようにしましょう。
駐車場はなし
小さな神社なので駐車場はありません。電車で行くようにして下さい。
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