子宝(子授け)・安産

坐摩神社のご利益、お守り、ご祈祷、アクセスについて

坐摩神社の鳥居

大阪本町にある摂津国一之宮「坐摩神社」は安産、旅行安全、住居守護などの神様です。その他、末社もたくさんあります。

特に安産、子宝(子授け)が有名なのは明治天皇誕生に大きな関係があるからです。

安全、旅行安全、住居守護にご利益がある坐摩神社の主祭神、ご利益、ご祈祷、お守り、アクセスについて紹介します。

 

ご利益・歴史

坐摩神社の拝殿

坐摩大神(いかすりのおおかみ)を主祭神とするのが「坐摩神社」です。

読み方は「いかすりじんじゃ」ですが、通称「ざまじんじゃ」「ざまさん」と呼ばれています。

坐摩大神(いかすりのおおかみ)と言うのは、生井神(いくいのかみ)、福井神(さくいのかみ)、綱長井神(つながいのかみ)、阿須波神(あすはのかみ)、波比岐神(はひきのかみ)の5柱(5神)を総称した呼び名です。

歴史

坐摩神社の拝殿(斜め前から撮影)

神功皇后が新羅より帰還した時に、淀川南岸にある渡辺の地(大江・田蓑島:今の天満橋西方面)に奉祀されたのがはじまりです。

平安時代の「延喜式」にも摂津国西成郡唯一の大社と記されています。

その後、豊臣秀吉が大坂城築城の関係で、現在の場所に移築しています。以前あったとされる天満橋西には現在「坐摩神社行宮(御旅所)」が残っています。

神社と氏子が渡辺津から移転してきたことから、このあたりの地は「渡辺」が町名になっています。

神社名「いかすり(ゐかすり)」の意味・語源については、坐摩神社は「移住地を守る」という「居所知(ゐかしり)」が転じて出来たと説明しています。

 

安産のご利益

安産の神様としてご利益があるとされているのは、以下の2つの由縁があるからです。

  • 神功皇后が応神天皇の安産の際に当社に祈願された
  • 明治天皇が生まれる時に宮中から御祈願があり、秋季大祭当日に明治天皇が生まれたこと

この2つの由縁があることから、特に安産守護のご利益があると言われています。

 

坐摩神社にある「明治天皇聖躅碑」

明治天皇が明治元年(1868年)に大阪に行幸された時に、坐摩神社を参拝し、相撲を天覧されたことから「明治天皇聖躅碑」もあります。

 

住居守護のご利益

昔から宮域を守る神であったことから、移住地を守る住居守護の神様と言われています。

 

旅行安全のご利益

万葉集に防人(さきもり)が旅立ちの時に坐摩神に旅の安全を祈願した歌が残っています。

にはなかの 阿須波のかみに こしばさし あれはいははむ かへりくまでに

参照:「万葉集」4350巻より

以上のことから旅行安全のご利益があるとされています。

 

末社(境内社)

坐摩神社の末社5柱

  • 大江神社
  • 繊維神社:繊維問屋の守護神
  • 大國主神社
  • 天満宮
  • 相殿神社
  • 稲荷神社
  • 陶器神社:陶器問屋の守護神

末社・境内社がたくさんあるんで、色々な種類のご利益が期待できます。

珍しい神社が境内におられます。火防陶器神社です。

火防陶器神社

坐摩神社の末社「火防陶器神社」

境内の反対側に末社「火防陶器神社」があります。読み方は「ひぶせとうきじんじゃ」。

坐摩神社とは独立した神社です。元々は「火除け地蔵」が起源とされています。後に「火の神様」を祀り創建されました。

現在では「せともの町」の方を向いているので、反対側(西側)にあるというわけです。

夏祭り「末社陶器神社せともの祭」が毎年開かれています。

 

坐摩神社の末社「火防陶器神社」拝殿

「火防陶器神社」の拝殿には陶器でできた灯籠やお皿があります。

 

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お守り

安産・子授け、旅行守護のご利益があるお守りを中心に紹介します。

安産鈴守

坐摩神社の安産鈴守

安産のご利益がある「安産鈴守」。初穂料は1000円。

このお守りは単品でいただくこともできますが、安産祈願をされた方は授与品としていただけます。

 

安産岩田帯

坐摩神社の「安産岩田帯」

安産のご利益がある「安産岩田帯」。初穂料は2000円。

「安産鈴守」と同じくは単品でいただくこともできますが、安産祈願をされた方は授与品としていただけます。

 

旅行安全御守

坐摩神社の「旅行安全御守」

旅行の安全を守護する「旅行安全御守」。800円。

 

錦袋御守

坐摩神社の「錦袋御守」

坐摩神社の総合的なご利益をいただきたい方は「錦袋御守」が良いかと思います。白鷺「鷺丸(さぎまる)」御神紋入り。1000円。

 

火要鎮のお守り

坐摩神社の末社「火防陶器神社」お守り

末社「火防陶器神社」お守り「火要鎮」。「火要鎮」とは「火の用心」という意味です。初穂料500円。

 

ご祈祷

坐摩神社の安産祈願の看板

坐摩神社では色々なご祈祷をしていただけます。特に安産祈願のご祈祷が人気で、私が参拝したときもありました。

  • 法人・企業向けご祈祷:新年祈願、商売繁盛、事業繁栄、安全祈願(工事安全、その他の業務)、除災招福など
  • 個人向けご祈祷安産祈願、初宮まいり、七五三まいり、厄除け、神前結婚式、交通安全(車)、年祝い(還暦、古希、喜寿など)

お守りの欄でも書きましたが、安産祈願をされると「安産鈴御守」と「安産岩田帯」が授与されます。(上の写真にある看板を参照)

詳細は下記の時間帯に電話にて確認して下さい。

  • 受付時間:9:00~17:00
  • 電話番号:06-6251-4792
  • FAX:06-6251-4425

 

アクセス

坐摩神社の3つの鳥居

坐摩神社は鳥居が3つ繋がった面白い形状をしています。

電車の場合

最寄駅は大阪メトロ「本町駅」です。15番出口からが近いです。21番出口からでも行けます(このあたりは地下鉄との出入口が多い)。

 

車の場合:駐車場

坐摩神社の駐車場入口

坐摩神社の鳥居がある横に駐車場の入口があります。参拝専用になります。ご祈祷の際は電話にて駐車場についてもご確認下さい。

  • 住所:大阪市中央区久太郎町4丁目渡辺3(Google Map
  • 電話番号:06-6251-4792
  • 交通アクセス(最寄駅):大阪メトロ(地下鉄)「本町駅」15番出口、又は21番出口より徒歩3分
  • 駐車場:境内駐車場あり
  • 拝観時間:7:30~17:30(平日)、7:30~17:00(土日祝日)

 

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