有馬稲荷神社は、五穀豊穣、無病息災、家内安全、家業繁栄などのご利益がある神社です。
坂が多い有馬温泉内にあり、その中でも階段が多いことから、登り切るのに体力が必要な神社になっています。
五穀豊穣、無病息災、家内安全、家業繁栄のご利益がある「有馬稲荷神社」の主祭神、ご利益、お守り、アクセスについて紹介します。
ご利益・歴史
宇迦之御魂命(ウカノミタマノミコト)(=稲荷大神)を主祭神とするのが「有馬稲荷神社」です。読み方は「ありまいなりじんじゃ」。
歴史
630年〜670年頃、舒明天皇(じょめい天皇)と孝徳天皇が有馬温泉に行幸されました。
その後、有馬行宮(杉ケ谷行宮[あんぐう])の跡に、難波宮(神戸市灘区)で亡くなった孝徳天皇の御霊と鎮魂のために、稲荷大神を迎え造営されたのが有馬稲荷神社です。
有馬稲荷神社が歴史上に登場するのは、それから500年度の1180年。平氏から源氏の時代に移った時、後鳥羽天皇が鎌倉幕府に権力が移ったことを嫌い、その政権を取り戻そうとクーデターを起こしますが失敗。隠岐島に流罪になり、都に帰還を願いながらも亡くなりました。
鳥羽天皇は新古今和歌集で藤原定家と一緒に和歌を詠み、自分でつくった刀を有馬稲荷神社に奉納します。
武家政権の打倒を祈願し、社殿の建立と龍神様の彫り物を奉納しました。
時は流れ、慶応4年(1868年)5月9日に有栖川熾仁親王の令旨より、永世宮家のご祈願所となりました。
▲拝殿には消えかかっていますが、有栖川熾仁親王と書かれているのがわかります。
明治37年(1904年)に現在の地に移転造営しました。高潔優美の霊境を目的に射場山いばやま(功地山)の古長大神(フルオサ)、常長大神(ツネオサ)を奥宮としてお迎えしています。
有栖川熾仁親王は明治22年(1889年)にも参拝、明治44年(1911年)には久邇宮親王、昭和27年(1952年)には高松宮宣仁親王が参拝されています。
▲境内にある高松宮宣仁親王殿下参拝石碑
以上のことから、天皇や親王とゆかりの深い神社です。
参考:有馬稲荷神社境内の説明板より
境内には末社「粟島神社」もあります。
粟島大神(アワシマオオカミ)、大宮姫大神(オオミヤヒメオオカミ)、白霊大神(シラタマオオカミ)が祀られています。
境内にも坂道がありました。
坂道を登ると有馬稲荷神社の末社「湯山稲荷神社」がありました。大島豊永大神(オオシマトヨナガオオカミ)が祀られています。
ご利益
有馬稲荷神社のご利益は、ウカノミタマをお祀りしていることから五穀豊穣のご利益がある神社です。
有馬温泉一体がパワースポットと言われていますが、その中でも最も高い位置にあることから、これぞパワースポット神社だと参拝して感じています。
ただし拝殿までは階段がかなりあるので、ご利益を得るためには体力が必要。
境内には「天地創造円満信仰受付について」という説明板があり、そこには「無病息災、家内安全、家業繁栄を祈祷します」と書かれていることから、以上のようなご利益もあるようです。
▲入口階段右にあるお稲荷さんと天地創造円満信仰の文字が書かれた石碑。
- 主祭神:本宮:宇迦之御魂命(ウカノミタマノミコト)(=稲荷大神)、奥宮:古長大神(フルオサオオカミ)、常長大神(ツネオサオオカミ)
- ご利益:五穀豊穣、無病息災、家内安全、家業繁栄
- 創建:不明(600年代)
アクセス
- 住所:神戸市北区有馬町1745(Google Map)
- 電話番号:078-904-0134
- アクセス:神戸電鉄「有馬温泉駅」より徒歩20分
- 駐車場:なし
電車と徒歩の場合:上り階段が長いので、登山のつもりで参拝しましょう
まずは神戸電鉄「有馬温泉駅」下車したら、「東急ハーヴェストクラブ有馬六彩」に向かいましょう。
「東急ハーヴェストクラブ有馬六彩」入口の斜め前あたりに有馬稲荷神社の鳥居があります。
鳥居をくぐると長い階段があります。
その奥に見える二の鳥居がゴールかと思いきや、その後は左に上り坂が続きます。
※左にあるスロープは電動リフトのようです。境内に小さな乗り物がありました。
階段途中にあるメッセージ「あーしんどのぼりつめようかみのまえ(残り200m)」
残り200mと書かれてありますが、上り坂が200mなのでかなりきつい階段です。
「やったーとあせをふきふきみをきよめ」このようなメッセージがいくつかあります。
あと少しでゴール。
境内に着くと見晴らしよく有馬が一望できます。
クタクタになりますが達成感があります。
今回は湯泉神社(温泉神社)とあわせて参拝しました。
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