カミムスビ(神産巣日神)

カミムスビノカミ(神産巣日神)

カミムスビノカミ(神産巣日神)はどんな神様なのか?またどのようなご利益があるのか?

簡単な説明、ご利益、呼び方・表記、祀られている神社について一覧でまとめています。

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カミムスビノカミ(神産巣日神)はどんな神様?/なんの神様?

カミムスビノカミ(神産巣日神)

カミムスビノカミ(神産巣日神)は「古事記」によると、この世界が始まった天地開闢(てんちかいびゃく)の時、「天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)」「高御産巣日神(タカミムスビノカミ)」に続いて3番目に登場した神様です。

一般的にカミムスビと呼ばれています。

また「日本書紀」(第四の一書)では、高天原(たかまがはら)に生まれた神の名を「天御中主尊(アメノミナカヌシノミコト)」、次に「高皇産霊尊(タカミムスビノミコト)」、次に「神皇産霊尊(カミムスビノミコト)と「古事記」と同様に書かれています。

カミムスビノカミ(神産巣日神)とは、神聖な霊力を生み出す神様という意味。

造化三神(アメノミナカヌシ・タカミムスビ・カミムスビ)

  1. 天之御中主神(アメノミナカヌシ):天の中心の神様
  2. 高御産巣日神(タカミムスビ):生産力を示す神様(むすひ・産巣日)
  3. 神産巣日神(カミムスビ):生産力を示す神様(むすひ・産巣日)

最初に登場した3柱(3神)のことを「造化三神」と言い、3番目の独神(ひとりがみ)

 

生産力を示す神様(むすび)

2番目に誕生したタカミムスビと3番目に誕生したカミムスビは、古代の日本人が重んじた「産霊(むすび)※」をつかさどる神様です。

※産霊(むすび)とは「生命を生み出し、全ての生き物の繁栄、つまり楽しく生きることを実現する」という意味。

「天の中心の神様(天之御中主神)」+「生産力を示す神様(むすひ・産巣日)」の二神(高御産巣日神・神産巣日神)という構造になっています。

参考資料:国の創世神話(別天神) P. 26-27「正しく読む古事記」武光誠(エムディエヌコーポレーション)より

 

地に生きる生命を育み、蘇らせる霊力を持つ神様

後の話になりますが、大宜都比売神(おおげつひめのかみ)が出した食事が汚いと、須佐之男命(スサノオノミコト)の怒りをかい斬り殺されてしまった時に、その体から生じた五穀を採取したという神話から、地に生きる生命を育み、蘇らせる霊力を持っている神様です。

 

独神(ひとりがみ)だが女神的な性格を持っている

その他「古事記」や「出雲国風土記」によると、大国主大神(大巳貴命)が兄弟たちに殺された時に、助けを求める母のために神産巣日神(かみむすびのかみ)がきさ貝比売(キサガイヒメ)と蛤貝比売(ウムギヒメ)を派遣します。

きさ貝比売(キサガイヒメ)と蛤貝比売(ウムギヒメ)は、大国主大神(大巳貴命)を治療し復活させたエピソードから、カミムスビノカミ(神産巣日神)は女神的な性格を持っていると言われています。

神産巣日神(カミムスビノカミ)イメージ

▲カミムスビ(イメージ2)。アメノミナカヌシ様と同様、まだ神様の形が無かったとも言われています。

造化三神には性別はない独神(ひとりがみ)ですが、「古事記」などの逸話から、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)は男性神、神産巣日神(かみむすびのかみ)は女性神と見ているようです。

参考資料:「日本書紀 巻1 神代上[50]」(国立国会図書館デジタルコレクション)より

参考資料:「日本書紀(上)」神代上・天地開闢 P. 87・井上光貞監訳・川副武胤/佐伯有清訳(中公文庫)より

 

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カミムスビノカミ(神産巣日神)のご利益

カミムスビノカミ(神産巣日神)

カミムスビのご利益は、「古事記」や「出雲風土記」などの神話を総合すると、「生命を生み出し、全ての生き物の繁栄、楽しく生きることを実現する神様」であり、「この地に生きる生命を育み、蘇らせる霊力を持っている神様」であることから、五穀豊穣、延命長寿、無病息災、諸願成就のご利益があるとされています。

  • 五穀豊穣
  • 延命長寿
  • 無病息災
  • 諸願成就

 

呼び方・表記

一般的な神産巣日神(カミムスビノカミ)以外にも呼び方は色々あります。書物や神社によって読み方が変わりますが、すべて同一神です。

呼び方・表記 意味
カミムスビ 一般的に使われている呼び名
神産巣日神(カミムスビノカミ) 古事記での呼び方・表記。神社により呼び方が異なる
神皇産霊尊(カミムスビノミコト) 日本書紀での呼び方・表記。神社により呼び方が異なる
神魂命(カミムスビノミコト) 出雲風土記での呼び方・表記。神社の呼び方
神皇産霊大神(カミムスビノオオカミ) サムハラ神社の呼び方
神皇産霊神(カミムスビノカミ) 神社の呼び方
神御産靈神(カミムスビノカミ) 神社の呼び方
神皇産靈神(カミムスビノカミ) 神社の呼び方
神産日命(カミムスビノミコト) 神社の呼び方
神皇魂命(カミムスビノミコト) 神社の呼び方

 

大阪府にカミムスビノカミ(神産巣日神)が祀られている神社

神社名(大阪府) 読み方 住所 ゆえん
サムハラ神社 さむはらじんじゃ 大阪市西区立売掘 主祭神の一柱が神皇産霊大神(カミムスビノオオカミ)、造化三神 全ての神が祀られている
出雲大社大阪別院 いずもたいしゃ おおさかべついん 大阪市東住吉区山坂5丁目 御祭神の一柱が神皇産霊神(カミムスビノカミ)
造化三神 全ての神が祀られている
星田妙見宮(小松神社) ほしだみょうけんぐう(こまつじんじゃ) 大阪府交野市星田9丁目 御祭神の一柱が神皇産霊大神(カミムスビノオオカミ)
造化三神 全ての神が祀られている

 

京都府にカミムスビノカミ(神産巣日神)が祀られている神社

神社名(京都府) 読み方 住所 ゆえん
下鴨神社の末社「相生社」 あいおいしゃ(しもがもじんじゃ) 京都市左京区下鴨泉川町 主祭神の一柱が神皇産霊神(カミムスビノカミ)
阿須須岐神社 あすすぎじんじゃ 京都府綾部市金河内町東谷1 御祭神の一柱が神皇産靈神(カミムスビノカミ)
天津神社(京都) あまつじんじゃ 京都府京都市北区平野宮本町 主祭神の一柱が神産巣日神(カミムスビノカミ)、造化三神とも祀られている
京都大神宮 きょうとだいじんぐう 京都府京都市下京区寺町通四条下ル 御祭神(相殿神)の一柱が神皇産霊神(カミムスビノカミ)
羽束師坐高御産日神社 はづかしにますたかみむすびじんじゃ 京都府京都市伏見区羽束師志水町 主祭神の一柱が神皇産霊神(カミムスビノカミ)
多吉神社 たきじんじゃ 京都府亀岡市西別院町 御祭神の一柱が神御産靈神(カミムスビノカミ)
阿須須岐神社 あすすきじんじゃ 京都府綾部市金河内町東谷 主祭神の一柱が神皇産靈神(カミムスビノカミ)

 

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