アメノミナカヌシノカミ(天之御中主神)はどんな神様なのか?またどのようなご利益があるのか?
簡単な説明、ご利益、呼び方・表記、祀られている神社について一覧でまとめています。
アメノミナカヌシノカミ(天之御中主神)はどんな神様?、どんなご利益があるの?
▲アメノミナカヌシノカミ(イメージ1)
古事記に掲載されている日本神話の中で最初に登場した神様は「天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)」です。通称「アメノミナカヌシ」。
世界が初めて生まれた時、最初の一柱として誕生したとされています。まだこの時は世界に形はなく、神々は自然に発生した時代。
続いて高御産巣日神(タカミムスビノカミ)、神産巣日神(カミムスビノカミ)が現れました。
この三柱のことを造化三神と呼んでいます。
造化三神全てが祀られている神社は大阪のサムハラ神社。アメノミナカヌシ様として人気の神社です。
神様と言えば天照大御神(アマテラスオオミカミ)が浮かびますが、天之御中主大神(アメノミナカヌシ)はそれらの神様よりももっと以前の神様になります。
古事記の記載内容
この時代の重要な文献は「古事記」と「日本書紀」です。
「古事記」を見ると、世界が生まれた時に誕生した五柱(別天神)のうちの一柱で、最初に誕生したのが天之御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)と記載されています。
天地初めて発りし時に、高天原に成る神の名は、天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)
天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)は名前にもあるように、天の中央に存在して支配する神様です。
日本書紀の記載内容
次に「日本書紀」を見てみると、第一段の第四にのみ登場しています。
「まずは国常立尊、次に国挟槌尊が現れ、その次に「高天原に生まれた神の名を天之御中主尊という」と記載されています。
「古事記」とは神様の現れる順番が異なっています。
天の中央は北極星、最高神として神格化された?
古事記と日本書紀のどちらにもアメノミナカヌシについてはそれほど記載されていません。最初に誕生したという内容だけになります。
その他「古語拾遺」や「伊勢国風土記逸文」も、名前のみで活動については書かれていません。
「古事記年報」の「天之御中主神の神明をめぐって」の著者・寺田恵子氏によると、古来の祭祀や信仰から生まれた神様ではなく、中国古代の道教思想の影響によって成立した神様であると説いています。
また、天の中央は北極星であり、最高神として神格化され、天皇太帝とも言われています。
この天皇太帝は後の「天皇」の由来の見方もあることから、「アメノミナカヌシ神の形成と天皇の名前の成立と関わっているのでは」と研究発表されました。
後に、神仏習合で北極星や北斗七星を神格化した「妙見菩薩(みょうけんぼさつ)」と同一神とされたり、「水天宮」に祀られたりもしてます。
▲アメノミナカヌシ(イメージ2)。最初に誕生した神様なので、形がまだ無かったとも言われています。
ご利益
アメノミナカヌシノカミ(天之御中主神)は宇宙の中心であり、宇宙とつながる神様です。最高神。
アメノミナカヌシノカミ(天之御中主神)のご利益といえば、長寿、厄除け、無傷無病、病気平癒、開運招福、事業成就の他に、後に水天宮に祀られたことから安産のご利益があります。
災いを未然に防いでくれるイメージが強いことから、厄除けのご利益が最も期待できます。
呼び方・表記
一般的なアメノミナカヌシノカミ(天之御中主神)以外にも呼び方は色々あります。書物や神社によって読み方が変わりますが、すべて同一神です。
呼び方・表記 | 意味 |
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アメノミナカヌシ | 一般的な呼び名 |
天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ・アマノミナカヌシノカミ) | 古事記での呼び方・表記。神社により呼び方が異なる |
天之御中主尊(アメノミナカヌシノミコト) | 日本書紀での呼び方・表記。神社により呼び方が異なる |
天之御中主大神(アメノミナカヌシノオオカミ) | 神社の呼び方 |
天御中主大神(アメノミナカヌシノオオカミ) | 神社の呼び方 |
天御中主命(アメノミナカヌシノミコト) | 神社の呼び方 |
天御中主神(アメノミナカヌシノカミ) | 神社の呼び方 |
天御中尊(アメノミナカヌシノミコト) | 神社の呼び方 |
大阪府にアメノミナカヌシノカミ(天之御中主神)が祀られている神社
神社名(大阪府) | 読み方 | 住所 | ゆえん |
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サムハラ神社 | さむはらじんじゃ | 大阪市西区立売掘 | 主祭神の一柱が天之御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)、サムハラ神霊 造化三神 全てが祀られている |
大宮神社の相殿「天御中主社」 | おおみやじんじゃ「あめのみなかぬししゃ」 | 大阪市旭区大宮3丁目 | 御祭神の一柱が天御中主神(アメノミナカヌシノカミ) |
出雲大社大阪別院 | いずもたいしゃ おおさかべついん | 大阪市東住吉区山坂5丁目 | 御祭神の一柱が天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ) 造化三神 全てが祀られている |
楫取神社 | かじとりじんじゃ | 大阪府阪南市鳥取 | 御祭神の一柱が天御中主命(アメノミナカヌシノミコト) |
忠岡神社 | ただおかじんじゃ | 大阪府泉北郡忠岡町 | 御祭神の一柱が天御中主命(アメノミナカヌシノミコト) |
建水分神社 | たけみくわりじんじゃ | 大阪府南河内郡千早赤坂村 | 主祭神の一柱(中殿)が天御中主神(アメノミナカヌシノカミ) |
霊符社(大阪天満宮の摂末社) | れいふしゃ | 大阪市北区天神橋(大阪天満宮内) | 主祭神が天御中主神(アメノミナカヌシノカミ) |
星田妙見宮(小松神社) | ほしだみょうけんぐう(こまつじんじゃ) | 大阪府交野市星田9丁目 | 御祭神の一柱が天之御中主大神(アメノミナカヌシノオオカミ) 造化三神 全てが祀られている |
京都府にアメノミナカヌシノカミ(天之御中主神)が祀られている神社
神社名(京都府) | 読み方 | 住所 | ゆえん |
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天津神社 | あまつじんじゃ | 京都府京都市北区平野宮本町 | 主祭神の一柱が天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)、造化三神とも祀られている |
出雲路幸神社 | いずもじさいのかみのやしろ | 京都府京都市上京区寺町通今出川上る | 相殿神のうちの一柱が天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ) |
木嶋坐天照御魂神社 | このしまにますあまてるみたまじんじゃ | 京都府京都市右京区太秦森ケ東町 | 御祭神のうちの一柱が天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ) |
阿須須神社 | あすすきじんじゃ | 京都府綾部市金河内町 | 御祭神のうちの一柱が天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ) |
兵庫県にアメノミナカヌシノカミ(天之御中主神)が祀られている神社
神社名(兵庫県) | 読み方 | 住所 | ゆえん |
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和田神社 | わだじんじゃ | 兵庫県神戸市兵庫区和田宮通 | 主祭神が天御中主大神(アメノミナカヌシノオオカミ) |
天一神社 | てんいちじんじゃ | 兵庫県佐用郡佐用町 | 主祭神が天之御中主大神(アメノミナカヌシノオオカミ) |
黒野神社 | くろのじんじゃ | 兵庫県美方郡香美町村岡区村岡 | 御祭神が天御中主命(アメノミナカヌシノミコト) |
産霊神社 | うぶすなじんじゃ | 兵庫県豊岡市日高町河江字堂後 | 主祭神が天御中主神(アメノミナカヌシノカミ) |
天之御中主神社 | あめのみなかぬしじんじゃ | 兵庫県加古川市加古川町溝之口九ノ坪 | 主祭神が天御中主命(アメノミナカヌシノミコト) |
天御中主神社 | あめのみなかぬしじんじゃ | 兵庫県洲本市池内 | 主祭神が天御中主命(アメノミナカヌシノミコト) |
岡太神社 | おかたじんじゃ | 兵庫県西宮市小松南町2 | 主祭神が天御中主大神(アメノミナカヌシノオオカミ) |
奈良県にアメノミナカヌシノカミ(天之御中主神)が祀られている神社
神社名(奈良県) | 読み方 | 住所 | ゆえん |
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鎮宅霊符神社 | ちんたくれいふじんじゃ | 奈良県奈良市陰陽町 | 主祭神の一柱が天御中主大神(アメノミナカヌシノオオカミ) |
服部神社 | はっとりじんじゃ | 奈良県磯城郡田原本町 | 御祭神のうちの一柱が天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ) |
鴨山口神社 | かもやまぐちじんじゃ | 奈良県御所市大字櫛羅字大湊 | 御祭神のうちの一柱が天御中尊(アメノミナカヌシノミコト) |
墨坂神社 | すみさかじんじゃ | 奈良県宇陀市榛原萩原天野 | 主祭神の一柱が天御中主大神(アメノミナカヌシノオオカミ) |
滋賀県にアメノミナカヌシノカミ(天之御中主神)が祀られている神社
神社名(滋賀県) | 読み方 | 住所 | ゆえん |
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天之御中主尊神社 | あめのみなかぬしのみことじんじゃ | 滋賀県近江八幡市中之庄町 | 主祭神が天御中尊(アメノミナカヌシノミコト) |
饒石神社 | にぎいしじんじゃ | 滋賀県近江八幡市西庄町 | 御祭神のうちの一柱が天御中尊(アメノミナカヌシノミコト) |
宮部神社 | みやべじんじゃ | 滋賀県長浜市宮部町 | 主祭神の一柱が天御中主神(アメノミナカヌシノカミ) |
和歌山県にアメノミナカヌシノカミ(天之御中主神)が祀られている神社
神社名(和歌山県) | 読み方 | 住所 | ゆえん |
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天御中主神社 | あめのみなかぬしじんじゃ | 和歌山県新宮市佐野山田 | 主祭神の一柱が天御中主大神(アメノミナカヌシノオオカミ) |
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