大阪市旭区の大宮神社の境内にはたくさんの神社が合祀されていますが、その中の一つに「いぼ大神社」という神社があります。
大宮神社の歴史・由緒と疣(いぼ)、吹き出物、内臓の病気を平癒するご利益があるという「いぼ大神」の主祭神、ご利益、お守り、アクセスについて紹介します。
ご利益・歴史
大宮神社、いぼ大神社の歴史とご利益についてまとめてみました。
大宮神社の歴史・由緒
まずは大宮神社の創建について紹介します。
1185年(文治元年)に源義経が平家追討の時にこの地に立ち寄ります。その時に宇佐八幡の神の霊夢を見て目覚め、梅の古木に霊鏡がかけられていました。
義経は「神の助けだ」と勇気が出て、その鏡を奉じて平家を打ち滅ぼしました。その後、この話を後鳥羽天皇に奏上し神社建立がゆるされ、この地に「大宮八幡宮」をつくったということです。
その後、天正11年(1583年)に豊臣秀吉が大坂城築城にあたり、「大宮八幡宮」を鬼門守護神と崇めました。当時は今よりはるかに大きい3ヘクタール(30,000㎡)もあったと言われています。
※2020年5月下旬に寄木造り「木造豊臣秀吉坐像」が見つかったと発表されました。
明治時代に近隣神社7社を合祀し「大宮八幡宮」から「大宮神社」と名を改めました。
今では小さくなってしまいましたが、当時はこの地一体が大宮神社の境内だったことがわかります。
▲大宮神社の拝殿は横から見ることもできます。
大宮神社の御祭神と相殿は以下の通り。神様がこれだけ集まっている神社も珍しいかと思います。
その大宮神社を取り囲むように境内神社(末社)がありました。全部まわっていくと、全部のご利益が叶いそうですね。その一つにあるのが「いぼ大神社」になります。
- 大宮神社の御祭神:応神天皇、神功皇后、姫大神、大国主神(オオクニヌシノカミ)、事代主神、速素盞男神、十五社大神、菅原道真公
- 大宮神社の相殿:鬼門守護社、鬼門守護大神、天御中主社(天御中主神)、天満神社(菅原道真公)、稲荷神社(宇迦之御魂神)
- 境内神社:稲荷社(宇迦之御魂神)、高良社(高良大神)、若宮八幡宮(仁徳天皇)、北斗社(北斗大神)、楠社(楠大神)、春日社(春日大神、住吉大神、廣渕善直命)、いぼ大神社(いぼ大神)、遥拝所(伊勢神宮、宮中三殿、天皇陵その他大社を配する所)、行者社(役小角命)
いぼ大神社のご利益・由緒
いぼ大神社は大宮神社本殿のすぐ右側にある赤い社です。その横に大きな木があるのですぐにわかりますよ。
少し下がって木全体といぼ大神社を撮影。
いぼ大神社の読み方は「いぼおおかみしゃ」。この大きな木が神様になります。
昔から地元の人たちがこのモナの木の老木を「いぼ神様」と崇拝していました。このモナの木と自分の肌とを交互に撫でると、疣(いぼ)、吹き出物、内臓の病に祈願すれば霊験豊かに必ず治ると言い伝えられて厚く信仰されてきました。
当社ではこれらの信者の方々のために「なで守り」を授与します。
青空を仰ぐがご如く八百萬 神にまかせて 生きる心地は
参考:「いぼ大神の由緒」説明版より
地元で崇拝されていたのがこのモナの木です。いぼ、吹き出物、内臓の病の平癒のご利益があると書かれていました。
- 主祭神:いぼ大神
- ご利益:疣(いぼ)、吹き出物、内臓の病気を平癒する
- 創建:不詳
お守り
一般的なお守り袋もありますが、ここでは上の説明文で出てきた「なで守り」などのお守りを中心に紹介します。
場所は本殿右にある社務所でいただけます。
いぼ大神 なで御守
「いぼ大神なで御守」。いぼ大神社限定のお守りです。いぼ、吹き出物、内臓の病の平癒のご利益があります。
病気平癒守り
こちらの「病気平癒御守」は、大宮神社のお守りになります。白と赤の2色。
アクセス
最寄駅は谷町線「千林大宮駅」が最寄駅になります。少し歩きますが京阪電車やJRおおさか東線でも行けます。
駐車場は境内に駐車する形になります。その場合は、右横から境内に入る坂があるのでそこから入るようにしましょう。
- 住所:大阪市旭区大宮3丁目1-37(Google Map)
- 電話番号:06-6951-2196
- 交通アクセス①(最寄駅):大阪メトロ谷町線「千林大宮駅」2番出口より徒歩7分
交通アクセス②:京阪本線「千林駅」より徒歩13分
交通アクセス③:JRおおさか東線「城北公園通駅」より徒歩21分 - 駐車場:あり(境内に駐車)
- 拝観(開門):自由
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