京都市北区にある「賀茂別雷神社」通称「上賀茂神社」は厄除け、開運、必勝、雷除、電気産業守護など総合運・全体運・諸願成就の神様です。
上賀茂神社は厄除けのご利益がありますが、第1摂社の片山御子神社(片岡社)が縁結び、恋愛成就のご利益があることから、特に女性に人気になっています。
強力な厄除け、総合運・全体運・諸願成就のご利益がある神社の主祭神、ご利益、ご祈祷、お守り、アクセスについて紹介します。
ご利益・歴史
賀茂別雷命(かもわけいかづちおおかみ)を主祭神とするのが「上賀茂神社」で、読み方は「かみがもじんじゃ」。
正式名は賀茂別雷神社(かもわけ・いかづち・じんじゃ)と言いますが、下鴨神社と同様、通称「上賀茂神社」や「上社(かみしゃ)」とも呼ばれています。
歴史
「山城国風土記逸文」「賀茂旧記」によると、古代氏族・賀茂氏の氏神様を祀っている神社です。
秀峰・神山(こうやま)に「賀茂別雷命」が降りられたことから、山が御神体となっています(諸説あり)。
天武天皇の時代、678年(白凰6年)に、都(京都)の鬼門を守る神社として造営されました。今ある上賀茂神社はこのときからほとんど変わっていない歴史ある神社です。
山城国一宮、二十二社(上七社)。明治時代からは第2次世界大戦終了までは官幣大社の筆頭でした。
国宝2棟、重要文化財41棟。世界遺産にも登録されています。御神紋は葵(二葉葵)。
京都三大祭りの一つ「葵祭」は1450年以上続く伝統のお祭りです。
細殿(拝殿)前にある立砂は、神社北に位置する神山を模して作られています。
鬼門にまく「清めの砂」の元になったと言われています。
上賀茂神社のご利益
賀茂別雷命(かもわけいかづちおおかみ)は名前にもあるように、雷(いかづち)を支配する神様で、強力な厄除、方除、開運、八方除、雷除、災難除、必勝、電気産業守護のご利益がいただけます。
昔の日本人が雷を神様と崇めていたことがよくわかりますね。
雷(いかづち)のご利益があることから、電気産業関係で働いている方や、皇城鎮護の神様であることから、建築関係の方の参拝も多いです。
摂社「片山御子神社(片岡社)」のご利益
上賀茂神社は厄除けが中心ですが、最近では摂社「片山御子神社(かたやまひこじんじゃ)」が女性に人気です。通称「片岡社」。
片山御子神社祭神の聖母である賀茂玉依姫命(かもたまよりひめのみこと)が祀られていて、紫式部も何度も参り和歌を読んでいる摂社です。
上賀茂神社には24社も摂社がありますが、その中の第1摂社で、正一位の神階が授けられています。
片山御子神社(片岡社)は、縁結び、恋愛成就、家内安全、お授け、安産のご利益があります。特に縁結びで有名。
場所は楼門前、玉橋横付近にあります。
摂社「新宮神社」のご利益
「新宮神社(しんぐうじんじゃ)」は境内奥にあります。年代不詳、一番古い史料は1048年(永承3年)の「社務補任記」。
江戸時代までは貴船神社の摂社でしたが、洪水や吹雪などにより、上賀茂神社に移し祀られました。
御祭神は「高おかみの神(たかおかみのかみ)」で、ご利益は祈雨、止雨、灌漑(かんがい)、治水、舟運、身体健全、若返りのご利益があります。
摂社「大田神社」のご利益
芸能上達・延命長寿のご利益がある摂社「大田神社」もあります。
芸能・芸術上達の神様である天細女命(アメノウズメノミコト)が祀られています。
- 主祭神:賀茂別雷命(かもわけいかづちおおかみ)、賀茂玉依姫命(かもたまよりひめのみこと:摂社)
- 上賀茂神社のご利益:厄除、方除、開運、八方除、雷除、災難除、必勝、電気産業守護
- 摂社「片山御子神社(片岡社)」のご利益:縁結び、恋愛成就、家内安全、お授け、安産
- 摂社「新宮神社」のご利益:祈雨、止雨、灌漑(かんがい)、治水、舟運、身体健全、若返り
- 摂社「大田神社」のご利益:芸能・芸術上達、延命長寿:天鈿女命(アメノウズメノミコト:摂社)
- 創建:678年(白凰6年)
摂社をあわせるとたくさんのご利益がいただけることから総合運・全体運・諸願成就にカテゴリーしています。
参拝ルートは拝殿(細殿)→「片山御子神社(片岡社)」→楼門がおすすめです。
お守り
総合運・全体運・諸願成就のご利益があるお守りを中心に集めてみました。
幸せ育むお守り
幸せ育むお守り。色は薄い紫、ピンク、グリーンの3色。葵の葉ですが、ハートにも見えます。
うまくいく守
上賀茂神社で人気のお守りと言えば「うまくいく守」です。
馬は神様のお使いで、人々を守り、戦利を見通し難なく過ごせるよう守ってくれるお守りです。
中でも左馬は「右にでるものなし」と言われていてい、人を寄せ福を招くと言われています。
片岡社の縁結び絵馬
摂社「片山御子神社(片岡社)」の縁結び絵馬。初穂料500円。
紫式部が何度も参拝したことから、押絵が使われています。
絵馬には紫式部の和歌「ほととぎす 声まつほどは 片岡の もりのしづくに 立ちやぬれまし」も書かれています。
八方除守
上賀茂神社と言えば厄除ということで「八方除守」。北玄武、東青龍、南朱雀、西白虎の刺繍もあります。
勝守
上賀茂神社のご利益である勝運がアップしそうな「勝守」。
映画ハローワールド絵馬
上賀茂神社の細殿(拝殿)や立砂が舞台となっている映画「ハローワールド(Hello World)」の限定絵馬もありました。
八咫烏みくじ
賀茂氏の始祖である「賀茂建角身命(カモタケツヌノミコト)」が神武天皇の東征時に八咫烏(ヤタガラス)の姿になって導いたという伝承から、八咫烏みくじがあります。
※賀茂建角身命(カモタケツヌノミコト)は下鴨神社の御祭神。
アクセス
電車、バス、車の場合の行き方をまとめています。上賀茂神社境内はとても広いのでご注意下さい。
電車の場合
電車の場合、最寄り駅は京都市営地下鉄「北山駅」から徒歩15分。地上に出て西に歩くと、賀茂川があります。
あとは賀茂川沿いを北に行くと着きます。賀茂川を見ながら歩くと楽しいですよ。
もう一つ、「北大路駅」からは徒歩20分。地上に出て北東に行くと賀茂川があります。後は賀茂川沿いを北に行きましょう。
バスの場合
バスの場合、京都市バス「上賀茂神社前」バス停下車すぐです。
ただし、2021年3月まで「上賀茂神社広場」などの整備中のため、上賀茂神社前が少し北側に移動しています。
バスはJR京都駅からも行けますが、かなり時間がかかります。地下鉄を利用することをおすすめします。
車の場合:駐車場
- 駐車場:あり(30分200円、繁盛期は1,000円/1回)
- 駐車場利用時間:6時〜22時
賀茂川に御薗橋があるので渡ります。一の鳥居西側に一本北に続く道があり、その左側が大きな駐車場になっています。
- 住所:京都府京都市北区上賀茂本山339(Google Map)
- アクセス①:京都市営地下鉄烏丸線「北山駅」より徒歩25分
- アクセス②:京都市営地下鉄烏丸線「北大路駅」より徒歩25分
- アクセス(バス):京都市バス「上賀茂神社前」バス停下車すぐ
- 駐車場:あり(有料)
- 参拝時間:4月〜10月(5時30分〜17時)、11月〜3月(9時30分〜17時)
- 御朱印授与時間:8時30分〜17時
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