ヤマトタケルノミコト(日本武尊)のご利益と御祭神の神社

ヤマトタケルノミコト(日本武尊/倭建命)

ヤマトタケルノミコト(日本武尊/倭建命)は何の神様なのか?またどのようなご利益があるのか?

簡単な説明、ご利益、呼び方・表記、祀られている神社について一覧でまとめています。

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ヤマトタケルノミコト(日本武尊)は何の神様?、どんなご利益があるの?

ヤマトタケルノミコト(日本武尊/倭建命)

ヤマトタケルノミコト(日本武尊/倭建命)は古事記や日本書紀など、日本神話に登場する神様です。

元は小碓尊(おうすのみこと)という名前でした。

ヤマトタケルノミコト(日本武尊)は何の神様?

ヤマトタケルノミコト(日本武尊/倭建命)は第12代・景行天皇の子供で、14代・仲哀(ちゅうあい)天皇の父。

※景行天皇には80人の皇子が生まれたという。小碓尊(おうすのみこと)=ヤマトタケルノミコト(日本武尊/倭建命)以外に兄・大碓命(おおうすのみこと)、13代・成努天皇がいる。

「古事記」によると、ヤマトタケルノミコト(日本武尊)は父に背いた兄・大碓命(おおうすのみこと)を殺してしまいまいた。

※日本書紀には記述なし。兄・大碓命(おおうすのみこと)は臆病だったため、景行天皇が追放したという説もあり。

父・景行天皇に疎まれて九州(今の鹿児島県付近)のクマソタケル(熊襲健)カワカミノタケル(川上梟帥)兄弟の討伐を命じられます。

伊勢にいる叔母の大和姫(大和比売・やまとひめ)からもらった天照大神(アマテラスオオミカミ)の加護を受けた衣装で女装し宴会に潜り込み、油断していたクマソタケル(熊襲健)たちを討ち取ることに成功。

クマソタケル(熊襲健)の弟・カワカミノタケル(川上梟帥)は「タケル(=勇者という意味)」の名前を献上し、ここから小碓尊(おうすのみこと)はヤマトタケルノミコト(日本武尊)と名乗るようになりました。

ヤマトタケルノミコト(日本武尊/倭建命)とは「大和地方の勇者」という意味になります。

西を平定して戻ったヤマトタケルノミコト(日本武尊)は、父・景行天皇から今度は東の平定を命じられます。

東の平定に向かう時、伊勢により叔母の大和姫(大和比売・やまとひめ)から小さな小袋をもらい東に向かいます。

草薙剣(くさなぎのつるぎ)

相模でヤマトタケルノミコト(日本武尊)は火に囲まれピンチになりますが、小袋を開くと火打ち石と草薙剣(くさなぎのつるぎ)=天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)が出てきます。

草薙剣で草を刈り取って積み重ねたあと、火打ち石で火をつけると風向きが変わり、豪族を倒し、東国の平定に成功したのです。

※現在の焼津(やいづ)の地名の由来とされている。

その後、美夜受姫(美夜受比売・みやずひめ)と結婚。

しかし、草薙剣(くさなぎのつるぎ)を置いたまま伊吹山の神の討伐に出かけてしまったことから、雹(ひょう)を降らされて失神。

大和に何とかして戻ろうとするも能煩野(三重)でなくなりました。

その後、ヤマトタケルは白鳥になり西の方に飛んでいきます。最後は大鳥神社に降り立ちました。。享年33歳。

ヤマトタケルノミコト(日本武尊)は父・景行天皇の命で、西を平定、東を平定した後に亡くなってしまう悲劇の神様と言えます。

重要なのは、女装に使った衣装が天照大神(アマテラスオオミカミ)の加護を受けたものであること、三種の神器である草薙剣(くさなぎのつるぎ)の別名「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」は、タケミカヅチノカミ(建御雷神)がイワレビコノミコト(伊波礼毘古命)に授けた神剣であることから、天照大神(アマテラスオオミカミ)と深い関わりがあることを後世に伝える話になっています。

 

ヤマトタケルノミコト(日本武尊)はどんなご利益があるの?

ヤマトタケルノミコト(日本武尊)は東西を平定したことから勝負運、国土安泰、仕事運向上、出世開運のご利益があるとされています。

  • 勝負運
  • 国土安泰
  • 仕事運向上
  • 出世開運

 

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呼び方・表記

一般的なヤマトタケルノミコト(日本武尊)以外にも呼び方は色々あります。書物や神社によって読み方が変わりますが、すべて同一神です。

呼び方・表記 意味
ヤマトタケル 一般的な呼び方。「偉大な国の主人」という意味
倭建命(ヤマトタケルノミコト) 古事記での呼び方・表記。神社により呼び方が異なる
日本武尊(ヤマトタケルノミコト) 日本書紀での呼び方・表記。神社により呼び方が異なる
倭武命(ヤマトタケルノミコト) 「日本三代実録」での呼び方
倭武尊(ヤマトタケルノミコト) 「新撰妙氏禄」での呼び方
日本武命(ヤマトタケルノミコト) 「尾張国風土記」逸文、古語拾遺での呼び方

 

大阪府にヤマトタケルノミコト(日本武尊)が祀られている神社

ヤマトタケルノミコト(日本武尊/倭建命)大鳥神社の銅像

ヤマトタケルが祀られている神社で最も有名なのが大鳥神社です。一宮

神社名(大阪府) 読み方 住所 ゆえん
大鳥神社 おおとりじんじゃ 大阪府堺市西区鳳北町 主祭神のうちの一柱が日本武尊(ヤマトタケルノミコト)

 

京都府にヤマトタケルノミコト(日本武尊)が祀られている神社

神社名(京都府) 読み方 住所 ゆえん
北野天満宮の末社「早取社」 きたのてんまんぐう(はやとりしゃ) 京都市上京区馬喰町 末社「早取社」の御祭神が日本武尊(ヤマトタケルノミコト)

 

滋賀県にヤマトタケルノミコト(日本武尊)が祀られている神社

大阪の大鳥神社と同じく建部大社も主祭神で一宮です。

神社名(滋賀県) 読み方 住所 ゆえん
建部大社 たけべたいしゃ 滋賀県大津市神領 主祭神が日本武尊(ヤマトタケルノミコト)

 

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