スサノオの子孫であるオオクニヌシノミコト(大国主命)とウサギとの物語。
昔話にも登場した因幡の白兎(いなばの白うさぎ)です。
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因幡の白兎(いなばの白うさぎ)
オオクニヌシと兄弟の神様たちは、八上比売(ヤガミヒメ)に会いに行こうと、稲羽(=因幡・いなば:現在の鳥取県東部)に出かけます。
その途中で出会ったのがウサギでした(古事記では「稻羽之素菟(稲羽の素兎)」と表記)。
ウサギがサメを並べさせて、その上をピョンピョンとはねながら因幡の国まで渡っていましたが、それに気がついて怒ったサメはウサギの毛をむしり取ってしまいます。
そこを通りかかったのがオオクニヌシノミコト(大国主命)とその兄弟(神様)。
しかし兄弟の神様たちは、わざと間違った治療法を教えたことで、ウサギの怪我ははさらに悪化します。
最後にやってきたオオクニヌシが正しい治療法を教えたことで、ウサギが元の姿に戻ったという話。
「日本書紀」ではスクナヒコナノミコト(少彦名命)と一緒に病気の治療法を見つけたので、スクナヒコナは医療の神様ともされています。
たくさんの兄弟(神様)がいる中で、「なぜオオクニヌシが中心となり、国造りをするようになったのか?」、「なぜオオクニヌシが選ばれたのか?」を知る切っ掛けとなる神話です。