神様について記述されている書物の中に、「神格化」について記されているものもあります。
神格化とはどういう意味なのでしょうか?その意味についてと、実例を紹介します。
神格化とは?その意味
神格化とは、政治の主催者や支配者が(人間でありながら)神様として崇められることを言います。
神格化は古代エジプト、古代ギリシャ、古代ローマ、中国、キリスト教などの古代時代からありました。
日本では昔から地域の主導者や武士が神格化することが多くありました。江戸時代から明治維新では各藩の藩主が神格化されています。
最も有名な神格化と言えば、豊臣秀吉や徳川家康になります。
その後太平洋戦争(第二次世界大戦)では、神道と天皇を結びつけ、政治的シンボルとして利用されました。
日本の神格化 実例
日本の神格化実例を紹介します。
豊臣秀吉や徳川家康が神格化したのは遺言に記したから
豊臣秀吉は「豊国大明神」として、徳川家康は「東照大権現」として祀られ、今でも神社の主祭神となっています。
豊臣秀吉や徳川家康が神様として祀られることになったのは、自身が遺言に記したから。
両人とも亡くなってから神様として祀られているので、「現人神」とは異なります。
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昭和天皇は現人神として神格化される
昭和天皇は自身が生きている時から神様となりました。
「現人神」として崇拝され、太平洋戦争(第二次世界大戦)のシンボルとして利用されます。
戦後、昭和天皇は「人間宣言」をし、架空のものであると話されたことから、現人神という表現は戦後なくなりました。
太平洋戦争で軍神として神格化された人物が多い
太平洋戦争では権力のある軍人や政治家が神格化を最も利用するようになりました。
例えば、乃木希典、広瀬武夫、東郷平八郎などは「軍神」として神格化しています。
兵士や国民に向けたプロパガンダとして利用されました。
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